主婦業は「食」と密接に関わっています。そのため、「食」のスペシャリストとなる「フードコーディネーター」の仕事に興味を持ち、資格取得を目指す方は大勢います。具体的な仕事内容や、実際にフードコーディネーターになった方の口コミ、フードコーディネーターの仕事につくために役立つ資格の情報などをご紹介します。
フードコーディネーターとは、ヒト・モノ・コト・情報の各側面から、総合的に「食」をプロデュースするスペシャリストです。そのため仕事の領域は実に幅が広く、食品やメニューの開発やレストランのプロデュース、料理教室の講師、メディアへの出演、その他にも様々なフード業界の場面で活躍することができます。仕事をするにあたっては、必ずしも資格の所持が求められるとは限りませんが、もちろん有資格者の方が「食」のスペシャリストとして認められますので、有利であることは間違いありません。また、主婦のように日ごろから家族のために食事を作っている人にとって、フードコーディネーターとしての知識は仕事だけでなく、生活にも役立たせることの出来る知識であるといえます。
料理が好きな人にとって、様々な形で食に関わることの出来るフードコーディネーターの仕事は、趣味と実益を兼ね備えたまさに天職と言えるものでしょう。新しいレシピや新製品など、自分のアイデアが形になっていくのは、その工程は大変なものかもしれませんが「大好きな食のことだから苦にならない!」と思えるでしょうし、それが形になった時には大きな喜びを得られることが、フードコーディネーターのやりがいと言えるかもしれません。
「おいしい」の一言が一番のやりがい
店舗オープンに際してのメニュー開発担当者として採用されましたが、それ以外の仕事も多く正直不満に思うこともあります。けれども、考案した料理が注文され「おいしい」を言っていただけるのは嬉しいですし、本当にやりがいを感じます。
好きなことを仕事にできてラッキーです
OLをしていたのですが、料理を作るのや人をもてなすことが好きで、思い切って会社を辞めフードコーディネーターに転職しました。好きな仕事なので楽しく充実した毎日ですし、結婚・出産で仕事をお休みしても復職もスムーズでしたよ。
主婦の経験を活かし自宅で料理教室を
料理が好きで10年間主婦としてやってきたことを仕事につなげたいと思い、講座を受講しました。まだ子供も小さく時間に制限もあるので、現在は同世代で子育て中の忙しいママ向けに考案したメニューを中心に、自宅で料理教室を開いています。
「食」に関するプロフェッショナルな仕事ですので、食に対して興味がある人が向いているといえます。料理を作ることはもちろん、食べることが好きな人、食材に興味がある人などは適性があると思います。また、フードコーディネーターは、トータル的に「食」を演出していきますので、料理の盛り付けや店頭での陳列の仕方など、そうした「食の見せ方」にも関心があるという人もこの仕事に向いていると思いますので、資格の取得がおススメです。
フードコーディネーターはフリーでお仕事をされている方も多く、勤務形態によって収入には差があります。ですので一概にこれが平均年収、というのは難しいですが、企業などに勤めてフードコーディネーターとして働いている場合、その平均年収は300万円~600万円ほどとされています。フリーで活動する場合は完全な出来高制となりますので、仕事の受注がなければ収入は0円ですし、逆にメディアへの露出が高いなどの売れっ子となれば、年収1,000万円もゆめではありません。
フードコーディネーターとして働くには、「絶対に資格が必要!」ということはありません。ですがやはり仕事をしていくのであれば、事前に食や栄養に関しての知識や料理技術など、相応の知識を身に付けていなければ、実際に働くことは難しいのが現状です。ですので、まず調理の専門学校や栄養学を専攻出来る大学・短大に通って勉強する、もしくはフードコーディネーターに必要な知識が学べる講座を受講し、フードコーディネーターの資格を取得しておきましょう。
「フードコーディネーター2級」
フードコーディネーター2級は、フードビジネスに関わる専門知識と企画力を問われていくレベルで、3級を取得していることが受験の条件となっています。試験の内容は、「食のホスピタリティ・ライフサポート」「レストラン経営」「食品流通」「食の商品開発」「食のイベント・メディア」の5科目から出題され、2級のレベルに達しているかどうかをみていきます。
「フードコーディネーター2級」を取得出来るスクール
レコールバンタン
レコールバンタンは、圧倒的な実習量と“1人1製品”で即戦力が身につく、専門スクールです。スキルの習得、就職・開業のサポートが万全で、在学中にフード業界デビューが出来るのも、食のプロと目指す人にとって大きな魅力といえます。講師は現役のプロが担当しており、最新の現場を学ぶことが出来るのもこのスクールの特徴となっています。
おすすめコースと資格取得までにかかる時間目安
週3日制 フードコーディネーターコース(1年制)
設備充当費:45万円
授業料:60万円
実習費:50万円
初年度合計:155万円
教材費:約13万円 ※コースによって異なる。
「フードコーディネーター3級」
フードコーディネーター3級では、フードコーディネーターの基本として携えるべき「食」に関わる4分野、「文化」「科学」「デザイン・アート」「経済・経営」に関する幅広い知識をはかっていきます。まず基礎として取得する級であり、3級の取得がないと2級の受験ができないので、まず入り口として取り組まれるとよいでしょう。
「フードコーディネーター3級」を取得出来るスクール
赤堀料理学園
フードコーディネータースクール
日本フードコーディネーター協会の認定校で、卒業生の多くを食関連業界へと送り出している創立120余年の歴史と伝統のある料理スクールです。こちらでは実践的な現場実習を体験でき、またフードコーディネータークラスの受講・卒業することで、「フードコーディネーター3級」の認定資格が取得出来るのが、大きな特徴となっています。
おすすめコースと資格取得までにかかる時間目安
フードコーディネーター・クラス
授業曜日/授業時間:「学園クラス」毎週土曜日午後1:30~4:30
期間:6ヶ月(4月、10月入学)
入学金:50,000円
授業料:150,000円[6ヶ月]
材料/資料費:150,000円[6ヶ月]
卒業制作費・卒業証書代:50,000円
日本フードコーディネーター協会認定料:6,000円
教科書費:3,240円
合計:409,240円
※入学金、授業料、材料費など合計421,240円は要前納。
なお一旦納めた授業料は出席の有無に関わらず返金不可。
「資格の取りやすさ」や「取得のためにかかる費用」は無視できない。それにせっかく資格を取っても「世間から必要とされている資格か」を考えていないと、そもそも仕事がないかも……。「ちゃんと稼げるか」や「長く続けられるか」も重要。ここではそれらを踏まえ、主婦にとくにおすすめの資格を6つピックアップして紹介しました。
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手に職がつく!
おすすめ資格 総合まとめ
「想定収入」「将来性」「ニーズ」「難易度」などの観点を踏まえ、おすすめの資格・講座をピックアップ。
金銭的に自立したい、知識や技術を身につけて就職や仕事に活かしたいなど、将来の支えになる資格を探している主婦の方は必見。