就職や独立を目指している主婦の方や、今すぐではなくても、今後のことを考えて役に立つ資格や技術、知識の証明が欲しいと考えている主婦の方に向けて、主婦でも比較的勉強がしやすく「手に職がつく」資格・講座・検定を集めてみました。
健康志向が高まる日本において、今後ますます需要が高まるリンパマッサージ師。比較的容易に技術を習得でき、技術や知識は一生モノ。体力を使わずに出来る施術のため、長く続けられる点や、年齢を問わず技術を習得することができる点も人気の秘密。
ネイリストは、美容やおしゃれ好きな女性に人気の資格の一つ。基本的な知識と技術の習得をはかる3級の取得難易度はそれほど高くありませんが、ネイルサロンへの就職に有利となる2級以上の取得は、しっかり技術と知識を勉強する必要が。
医療事務の資格は、持っていれば医療機関で安定して長く勤められることや、通信講座でも取得ができることから、主婦にとくに人気の資格です。医療事務関連の資格には複数の種類があり比較的取得しやすいですが、中には難易度の高い試験も。
結婚や出産後でも働きやすいと女性から注目を集めているのが、調剤薬局事務の資格です。「医薬分業」で調剤薬局事務の需要が増えたことと、他の資格より学習範囲が狭く主婦でも比較的取得しやすいことが、人気の理由となっています。
高齢化が進んでいる現在、介護に対する注目も高まっています。ケアマネージャー(介護支援専門員)は、介護保険のスペシャリストとしての資格で、介護福祉士や看護師などがステップアップのために取得する、比較的難易度の高い資格です。
介護福祉士の資格は介護福祉系の資格の中で唯一(※1)の国家資格で、社会的に信頼性が高く介護業界への就職にも有利な資格と言えます。取得が難しいとされる国家資格の中でも、介護福祉士は合格率が高く、比較的取得しやすいとされています。
TOEICの資格は、学生の就職活動や社会人のキャリアアップなどに用いられる英語の検定資格。ハイスコアを出す難易度は比較的高めですが、国際化の進む昨今では、英語力を示すTOEICは幅広いシーンで活用できる資格だといえるでしょう。
外国人観光客の増加に伴い、注目が集まりつつあるのが国家資格でもある全国通訳案内士の資格です。訪日外国人の通訳ガイドを行うのに必要な資格ですが、勉強範囲が広範囲のため合格率は低く、取得難易度の高い資格の一つです。
女性に人気の検定資格。社会で仕事をする上で必要な、基本的な常識や立ち居振る舞いを習得したことを証明します。取得難易度は級によってレベルアップしていきますが、就職はもちろん日常生活においても役立つ知識が学べます。
基本情報技術者は、ITの基本知識や技能があり実践的に活用できることを示した資格です。IT業界への入門的な国家資格ですので、比較的独学でも短期間で取得が可能とされていて、特に若い世代の人たちに人気の資格となっています。
数あるWEBデザインの資格の中で唯一(※2)の国家資格ですが、一番下のレベルの3級であればだれでも受験が可能なので、注目度も高まっています。在宅ワークで仕事を得るとき、一定の知識とスキルを証明できる資格としても人気です。
FP(ファイナンシャルプランナー)技能検定は、年金や住宅ローン、保険などのお金に関するライフプランを設計していく知識力をはかるための試験です。難易度は低くありませんが、実生活にも生かせる知識として主婦からも注目されています。
日商簿記検定は、起業の収支など経理事務として働くために必要な知識をはかる検定試験。就職はもちろん家計の管理にも役立つ資格として、中程度の難易度ではありますが主婦の方も含め、老若男女問わず多くの方が受験します。
食品に関する「栄養」「衛生」「適切な調理法」などといった、調理の全般的な知識があることを証明する資格です。取得難易度はそれほど高くはなく、飲食店への就職や開業はもちろん、あらゆる施設の厨房に就職できる資格として人気です。
購入者が第二類・第三類に属する一般用医薬品を選ぶ際、適切なアドバイスや情報提供をする役割を担う登録販売者。法律改正により(薬機法)、一般用医薬品を取り扱う店舗が全国的に増大したことで、有資格者のニーズも急拡大中。
不動産取引が公正かつ円滑に行われるようにサポートする不動産の専門家。社会的な必要性はもちろん、宅地建物取引士しか行えない独占業務や設置義務があるなどするため、有資格者は不動産業界への就職で非常に有利です。
(※1)参照元:【PDF】厚生労働省/介護福祉士国家試験の今後の在り方について(https://www.mhlw.go.jp/content/000881634.pdf)2020年3月27日時点
就職や生活に役立つ資格は、その種類や数もとても多く存在します。そこで今はどんな資格や検定に人気があるのか、資格のカテゴリ別に受験者数、又は申込者数でのランキングを発表します。(ランキング参考文献:高橋書店編集部『2020年版資格取り方選び方全ガイド』 高橋書店)
第1位 |
日商簿記検定 受験者数(3級):24万7,440名/合格率:46.5%経理に関する知識を示すための資格です。企業などの経理事務への就職はもちろん、家計の管理にも役立つ資格として、毎年多くの方が取得に向けて資格試験にトライされています。 |
第2位 |
ファイナンシャル・プランニング技能検定 受検者数(2級学科):11万227名/合格率:27.9%長期間にわたる人生のライフプランを、お金の面から考えていくFPの知識を示すための資格です。保険・年金・住宅ローンなど、老後の生活設計に活かせる知識が多く習得できます。 |
第3位 |
品質管理検定(QC検定) 申込者数(3級):7万2,894名/合格率:41.5%提供する製品やサービスを向上させるための、品質管理に関する知識を示すための資格です。工場ラインだけではなく、営業職などでも有効となる資格として、近年注目を集めています。 |
毎年人気資格上位常連の3資格が今年もランクイン。さまざまな業界で必要不可欠な知識をはかる簿記検定は、学生からベテランビジネスパーソンまで幅広く支持を集めています。3位のQC検定は、年間申込者数が10年前と比較して5.7倍増加。品質管理の知識と改善能力をはかるこちらの資格は今後も需要が伸び続けることが見込まれ、注目度の高い資格です。
第1位 |
TOEIC ® Listening & Reading Test 受験者数:約248万1,000名/合格率:――英語能力向上のために企業内でTOEICの受験が推奨されているほど、信頼度の高いテスト。結果は10~990点のスコアで表示されます。数種類あるTOEICテストの中でも、特に英語コミュニケーション能力が試されるこちらのテストが一番人気。 |
第2位 |
TOEIC Bridge ® Test 受験者数:約18万4,000名/合格率:――これから英語の学習を始めたい人や、日常的なコミュニケーションが英語でできるようになりたい人など、初・中級者向けのTOEICです。問題数も少なく、比較的受けやすいテストと言えます。 |
第3位 |
日本語能力試験 受験者数(N1国内):7万1,293名/合格率:――日本語を母国語としない人たちの日本語能力を示すための試験です。日本で仕事をする外国人の人が増えてきている近年、日本語能力試験を受ける人の数も増え続けています。 |
1位と2位のTOEICテストは、英語能力を公平公正に評価する世界的な基準となるテストですので、ハイスコアを出せれば外資系企業をはじめ、英語力が必要な就職活動にとても有利。数種類あるTOEICテストはどれも人気が高いのですが、どれかひとつを選ぶなら、総合的な英語力をはかれるTOEIC ® Listening & Reading Testがおすすめ。
第1位 |
介護支援専門員(ケアマネジャー) 受験者数:13万1,560名/合格率:21.5%介護プランを立てるなど、介護保険のプロとしての知識を要していることを示す資格です。介護業界で有利な資格で、主に医療従事者や介護福祉士がステップアップのために取得します。 |
第2位 |
介護福祉士 受験者数:9万2,654名/合格率:70.8%介護業界では唯一の国家資格で、社会的な信頼性も高く、就職にも有利な資格です。比較的取得しやすいとされる国家資格で、日本の高齢化に伴い、介護現場での需要も高まっています。 |
第3位 |
看護師 受験者数:6万4,488名/合格率:91.0%国家資格である看護師の資格を取得するには、専門の学校を卒業する必要がありますが、資格取得に年齢制限はなく、介護業界や保育園など働き方の幅が広いのが魅力となっています。 |
近年の高齢化に伴い、介護業界の需要は増え続けています。同時に慢性的な人手不足にある業界なので、何歳からでも比較的就職がしやすく、長期にわたって安定的に仕事ができることが見込めるため、これらの資格取得を希望される方が多くなっています。
第1位 |
マイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS) 受験者数(全バージョン合計):約17万2,000名/合格率:非公開マイクロソフトオフィス製品(WordやExcelなど)の利用スキルを客観的に証明する資格です。PC能力のスキルアップにつながる資格ですので、就職や仕事のキャリアアップに有効です。 |
第2位 |
基本情報技術者 受験者数:10万5,252名/合格率:22.1%基礎的な情報処理の資格であり、情報技術全般における知識と技能があることや、それらを実践的に活用できることを示した資格です。IT業界の入門的な知識が得られる国家資格です。 |
第3位 |
ITパスポート(iパス) 受験者数:8万4,235名/合格率:50.4%情報処理技術者の登竜門的試験。ITに関する基礎的な知識が証明できる国家試験で、ITを正しく理解して活用することができる能力が問われ、社会人から学生まで多くの人が受験しています。 |
現代社会において、基礎的なIT知識はもはや必須スキル。とくに1位となったマイクロソフトオフィスの試験は、ビジネスに欠かせないアプリケーションに関する資格のため、幅広い年代の方が資格取得にチャレンジしています。2位と3位は、IT人材として就職するには身に付けておきたい技術や知識が問われるため、こちらも年々人気が高まっています。
第1位 |
行政書士 受験者数:4万449名/合格率:15.7%行政に提出する書類の作成を行えることを証明する国家資格です。資格取得後は独立開業をすることも可能で、定年退職後に資格を取得して仕事をされる方も多くいます。 |
第2位 |
ビジネス実務法務検定試験® 受験者数:2万1,164名/合格率:69.0%東京商工会議所が主催している検定試験で、法律の基礎知識を習得するのに適しています。会社員だけではなく、学生や最低限の法知識を持ちたいという人に人気です。 |
第3位 |
司法書士 受験者数:1万5,440名/合格率:4.1%日常生活で起こる様々な法律問題の解決や、市民の権利保護などを行うことができる資格。社会貢献度が高い仕事で、身近な法的知識が身につくことも人気の理由です。 |
就職に有利となる資格であることはもちろんですが、日常生活に密着した法律の知識が身につく、という点も受験者が多い理由の一つでしょう。また、経験を積めば独立開業が目指せる点も、幅広い年代から支持されるポイントとなっています。
「資格の取りやすさ」や「取得のためにかかる費用」は無視できない。それにせっかく資格を取っても「世間から必要とされている資格か」を考えていないと、そもそも仕事がないかも……。「ちゃんと稼げるか」や「長く続けられるか」も重要。ここではそれらを踏まえ、主婦にとくにおすすめの資格を6つピックアップして紹介しました。
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手に職がつく!
おすすめ資格 総合まとめ
「想定収入」「将来性」「ニーズ」「難易度」などの観点を踏まえ、おすすめの資格・講座をピックアップ。
金銭的に自立したい、知識や技術を身につけて就職や仕事に活かしたいなど、将来の支えになる資格を探している主婦の方は必見。