主婦時代に独学で猛勉強!
憧れだった仕事に就けました。
小さな頃から人の心理に興味があった山本さん。結婚を機に主婦になったけれど、周囲の友人たちが仕事で活躍する様子を見て、「私もやっぱり、憧れだった臨床心理士になりたい!」という気持ちが湧いてきたそう。現在、夢を叶えて臨床心理士としてイキイキ働く山本さんに、知られざる資格取得ヒストリーについてお聞きしました。
山本りかさん
【PROFILE】
大阪出身。動物が好きなので、動物園や水族館に行くのが好き。
臨床心理士として民間機関や公的機関で心理療法を行ったり、気持ちに関するワークショップを行っています。2019年現在、妊娠8ヶ月です^^
大学院時代、臨床心理学を学びながら、アルバイトでモデルをしていました。大学院修了後は、すぐに資格をとって心理の道に進もうかと考えていたのですが、若いうちにしかできないことをしたい…と思い、プロのモデルになる道へ。アルバイトをかけもちしながらオーディションやモデルの現場に行く日々は、不安定ではありましたが、とても刺激的で、非日常を味わえるステキな経験でした。
撮影の関係で知り合った男性と、29歳のときに結婚。結婚をきっかけに主婦になりました。
主人と二人、外食や旅行を楽しんだり、のんびり近所を散歩して過ごす休日には満足していたのですが……。私は常に、何か目標がないと物足りないタイプ。大学院の同期や、周りの友人知人が仕事で活躍している様子を見ていると、そろそろ資格を取る準備をしようかな、という気持ちに。ただブランクがあったので、まずは心理学を生かせる対人援助関係のパートに出ることにしました。その現場で色々なことを学んだり経験したりするうちに、「やっぱり資格を取って専門職としてやっていきたい!」という思いが高まっていったんです。
思えば高校生のときからぼんやりと「いつかは臨床心理士になりたいな」と思い描いていました。私が高校生の当時、心理学が流行っていたということもあるんですが……。でも小さい頃から、「この人は何を考えてるんだろう?」「こう言ったらこの人はどう思うかな?」と人の気持ちについて想像したり考えたりすることが多かった私。心理学の知識を生かせる臨床心理士という仕事は、とても魅力に感じたのです。そうした背景もあって、将来の進路を考える高校生のときにはすでに、「人の心をケアする仕事がしたい」と強く思うようになりました。
時を経ていざ、試験を受けよう!と本気で思ったときはすでに、一次試験まで約3ヶ月を切っていました!そこからはとにかく慌しい毎日。独学だったため、一人でモチベーションを保っていくのも大変でした。
「家事よりも勉強を優先していいよ」と、全面的に協力してくれた夫には本当に感謝しています。自宅では集中できないので、カフェや図書館の自習室を利用して勉強していました。基礎から学び直す時間はほぼなかったので、過去問を解いては間違ったところを調べてノートにまとめる作業を繰り返しました。
努力の甲斐あって、念願の合格通知が届きました!私はさっそく仕事を探し、無事非常勤のお仕事に採用されました。でも、採用されてとても嬉しい気持ちと同時に、初めての心理療法の仕事はうまくできるのだろうか……、資格取りたての私に勤まるのだろうか……、という不安がドッと押し寄せてきました。
ただ、不安を少しでも解消するには、就業までの間にひとつでも知識を身に着けるしかない!と思い直し、新年度に仕事が始まるまでの間、徹底的に勉強。それは資格試験対策以上の必死さだったと思います。
それでも、現場ではうまくいかず落ち込むこともありました。が、勉強会や研修に参加したり、先輩に相談してアドバイスをいただき、それをノートに書き留めて仕事の前後に見直すようにしていました。専門書を購入したり、図書館に行く回数も増え、プライベートでも自主的に勉強することで、少しずつ自分のペースで仕事をこなしていくことができるようになっていきました。
現在では、心理療法のほかにも、心理学をテーマにしたワークショップを行うこともあります。内容を練るのは大変ですが、本番で、参加者のみなさんがワイワイと笑顔で取り組んでくれる様子を見ると、嬉しくなりますね。
また、初対面の人から「褒め上手だね」「聞き上手」と言われることが多くなりました。それって職業病なのかもしれませんが(笑)。
仕事を始めてから、「もっとスキルをつけたい」「先輩みたいな仕事ができるようになりたい」という意欲がどんどん湧いてきて、毎日小さな目標を持ちながらメリハリをつけて過ごせるようになってきました。 今だから言えるんですが、主婦のときは「養ってもらっている」という遠慮が夫に対してあったように思います。でも今は私も家計に寄与できるようになったので、自分に自信がつきました。
目下の目標としては、新設された心理の国家資格「公認心理師」の資格を取ること。臨床心理士としてはまだまだ経験が浅い私ですが、悩みの渦中にいる人が、少しでもこの先何をすればよいのかという見通しが見つかるような、的確なアドバイスができるように、もっともっと知識をつけていきたいです。大学院生の頃から思春期の子たちの心理に興味があるので、病院の思春期外来でも働いてみたい。
この人に相談してよかった、と言ってもらえるような臨床心理士を目指しています!
![]() Question 01 |
取得した資格名は? 臨床心理士 |
![]() Question 02 |
どうやって勉強した? 心理臨床大辞典、心理学の基礎という参考書で学びながら、過去問をひたすら解く。 |
![]() Question 03 |
どうしてその勉強法を選んだの? 過去問をベースに勉強を行っていたので、初めてみる単語や、分からないところを調べるには事典と基礎概論の本を使えば正確に調べられたからです。 |
私は資格を取るまでに長い回り道をしてきましたが、思い切って資格を取ることで、自分に自信がつきました。関心のあることなら勉強も頑張れます!まずは情報収集からでも是非初めて見てくださいね。
「資格の取りやすさ」や「取得のためにかかる費用」は無視できない。それにせっかく資格を取っても「世間から必要とされている資格か」を考えていないと、そもそも仕事がないかも……。「ちゃんと稼げるか」や「長く続けられるか」も重要。ここではそれらを踏まえ、主婦にとくにおすすめの資格を6つピックアップして紹介しました。
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手に職がつく!
おすすめ資格 総合まとめ
「想定収入」「将来性」「ニーズ」「難易度」などの観点を踏まえ、おすすめの資格・講座をピックアップ。
金銭的に自立したい、知識や技術を身につけて就職や仕事に活かしたいなど、将来の支えになる資格を探している主婦の方は必見。