高齢化社会に伴って、働き手の需要が高まっているのが介護業界です。その中で、介護保険のスペシャリスト・ケアマネージャー(介護支援専門員)の資格についてご紹介します。
ケアマネージャー(介護支援専門員)とは、適切な介護保険サービスを受けるためのケアプラン(サービス計画書)の作成や、介護サービスを提供している事業者との調整など、高齢者の生活改善を目指す介護保険のスペシャリストです。高齢者社会に伴って注目度の高まっている職業ですが、ケアマネージャーになるには「介護支援専門員実務研修受講試験」に合格しなければなりません。そのため、全くの未経験というよりは、介護福祉士または看護師などの医療従事者が、介護知識に関してさらにステップアップするために取得するケースが多い資格です。
高齢者社会が進んでいる現在、介護業界の需要はますます高まっていく傾向にあります。特にケアマネージャーの資格を持っていれば、介護保険のプロとして介護業界へ就職する際にとても有利に働いてくれることでしょう。また日常生活においても、介護保険の知識はとても有益です。例えば親が高齢になり介護が必要となった時、適切な介護サービスを受けるための相談や手続きといったものをスムーズに行うことができ、介護保険を正しく利用することが可能です。
ケアマネージャー(介護支援専門員)は介護保険のスペシャリストですから、介護業界が一番その知識を活かせる職場だといえるでしょう。働き方には大きく2つの種類があり、在宅介護を必要とする人を対象とする「居宅ケアマネ」となる場合は、居宅介護支援事業所に所属します。そしてもう一つ施設に入居している人を対象とする「施設ケアマネ」となる場合は、介護老人福祉施設や特養老人ホームなどの職員として働くことになります。
ケアマネージャーの資格を取得するには、介護支援専門員実務研修受講試験に合格する必要があります。しかし、この試験を受けるには福祉や医療関連分野の国家資格を保有したうえで、5年以上の業務経験を有していなければなりません。合格率も回を重ねるごとに下がっていて、第25回(※2022年度)では19%でした。以上のことからも分かるように、ケアマネージャーの資格試験は、数多くある資格の中でも、難易度がとても高いものの一つに挙げられます。
ケアマネージャーの資格試験に合格するためには、自分に合った勉強法を選択するというのも、大事な工程の一つになります。勉強法は「独学」「通学」「通信教育」大きく3つに分類することができますが、何かと忙しい主婦におススメなのはやはり時間の自由が利く「通信教育」でしょう。資格試験は年に1回の開催となりますので、ケアマネージャー資格取得のための講座や講習の学習期間は約6か月~が一般的です。
現在お仕事をされていない主婦の方には、結婚や出産でお仕事から離れた看護師さんや介護士さんもいらっしゃるかと思います。介護業界はこれからも需要が増え続けることが予想される業界ですので、将来的に再就職をと考えておられるなら、選択の幅を広げる意味でもケアマネージャーの資格取得は有益だと思います。ケアマネージャーは年齢を重ねても続けることが可能な職業ですし、長期間働きたいと考えている方にもおススメ。また、ケアマネージャーとして働くだけでなく、将来的に自分や家族のためにも活かせる知識だというのもおすすめポイントです。
受験資格 | 規定された医療関連の国家資格を所有している、または相談援助業務に就いている者で、実務経験が5年以上(900日以上実務に従事している)であること。 |
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申し込み期間 | 試験の4~2ヶ月前まで |
試験日 | 年に1回(例年10月中旬) |
試験地 | 申込日時点において受験資格に該当する業務・職種に従事している…勤務先のある都道府県 申込日時点において受験資格に該当する業務・職種に従事していない…居住している都道府県 |
受験料 | 7,100円~9,200円(※都道府県によって異なります) |
試験内容 |
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問い合わせ先 (主催団体) | 各都道府県の介護保険担当課など |
「資格の取りやすさ」や「取得のためにかかる費用」は無視できない。それにせっかく資格を取っても「世間から必要とされている資格か」を考えていないと、そもそも仕事がないかも……。「ちゃんと稼げるか」や「長く続けられるか」も重要。ここではそれらを踏まえ、主婦にとくにおすすめの資格を6つピックアップして紹介しました。
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